歯科技工士という仕事

職人技

歯科技工はとても繊細な仕事です。

作る物の大きさや形がすべて異なるので、使用する材料の選択や使い方など、経験から判断して作業をしていきます。細かい作業にはマイクロスコープを使用し、ぴったり合うものを一つひとつ作っていきます。近年では高性能なCAD/CAMも利用されており、さらなる精度の追求をしています。

知識と技術

歯科医療は毎日進化しています。

学校を出て資格を取っただけの知識や技術では十分とは言えません。進化する歯科医療に合わせて、どんどん発表される新たな理論や新しい材料の使い方、新システムの導入など、私達歯科技工士も常に進化し続けています。


アート

歯科技工士は、アーティスティックな感覚を大切にしています。

入れ歯の設計に様々なデザイン要素を取り入れたり、周りの歯との調和を図るために形状や色調・表面性状などにリアルさを追求したりすることもあります。


やりがい

もともと何かを作ることが好きで歯科技工士になる人が多いので、自分自身で納得のいく物が作れたというだけで満足することもありますが、毎日作っている歯科技工物の調整がスムーズにできたとか、色がきれいに合っていた等、歯科医の先生からの声を聞いた時には、やりがいを感じます。

患者さんからの喜びの声はもっと大きなやりがいを感じます。

以前よりもよく噛めるようになったり、歯に持っていたコンプレックスをなくすお手伝いをできた時。年配の方に入れ歯のように大きな歯科技工物を作った時に、顔貌まで大きく変わり若返ったようになることもあります。このようなときに皆さんの笑顔を見られたり、喜びの声を聞くことができたときには非常に大きなやりがいを感じます。


自分の好きなことができて、それで皆さんにも喜んでいただける。本当に素晴らしい仕事だと感じます。

活躍

日本人歯科技工士は世界中で技術力を高く評価されています。

現在、海外に進出して活躍している日本人歯科技工士も数多くいますが、中には日本国内にいながらにしてアメリカなど海外の著名な歯科医から技工物の製作を依頼されている方もいます。


将来

今は歯科インプラントがどんどん増えていますが、将来はインプラントに変わり再生医療の技術が高まり普及していくことが考えられます。そうなると歯科技工士の需要が減少することも懸念されますが、形を変えて残っていく仕事だと思います。 人の口の中で長年機能してきた歯は、生まれたときの歯とは形が異なります。毎日噛んですり減って私たちの健康に貢献してきた歯の代わりに、新しい歯を植え替える事ができたとしても、そのままの形では失った歯と同じように機能することは不可能だと思われます。今の時点では、再生された歯の形を十分に機能できるような形に変えなければならないので、歯科技工士の仕事はなくならないと思います。