歯科技工士の1日

作るだけじゃない歯科技工士の仕事

実際に患者さまが歯科技工物を装着されるのに立ち会ったり、歯科医院への営業、歯科医師さんを交えた勉強会など、歯科技工だけでなく様々な業務をおこないます。

1.営業

近くの歯科医院への営業回り。納品と印象や指摘済み模型の回収。

「よく、ボックスの中身をカメラと間違われます。カメラケースを持っていることもあるので、間違いではないのですが…鏡が入っていることはありますがコスメボックスではないですよ。」

歯科医院へ営業

2.歯科技工士の仕事

歯科技工の仕事。

「噛み合わせなどの理論的なことも取り入れながら形を作っていきます。前歯の時などは患者さんの年齢や性別などを考慮しながらデザインしています。以前は、この作業にガスバーナーのみを使用していました。技工室でみんながガスバーナーを使うと火事の危険もありますし空気も汚れます。何より部屋が暑くなってエアコンが効かなくなるのが一番困ります。室温が上がりすぎると精度に悪影響を及ぼすことがあります。Zahnでは高周波ヒーターやIHヒーターも使用して予防しています。」

ガスバーナーを使った歯科技工

「なんだか最先端歯科技工って感じですが、今の機械のレベルではそのまま完璧な歯科技工物は完成しませ ん。Zahnで納得のいく技工物にするためには最後はアナログな手間を加えています。」

手作業による歯科技工

3.立会・シェードテイク

※シェードテイクとは………歯の色調を記録することです。Zahnでは主に目視による判断とデジタルカメラによる記録を行っています。必要に応じて簡単なスケッチをすることもあります。歯科医院によっては歯科用に作られた測色計を用いることもあります。

「患者さんに直接お会いできる貴重な機会なのでとても大切にしています。どんな小さなことでも要望を聞かせてもらえるとうれしいです。最近はおしゃれなインテリアの歯科医院が多くて、ちょっと暗めの間接照明の所も増えています。チェアーについている照明をつけると自然な色が分かりにくくなります。暗いままだと、目視で歯の色を判断するときは誤差が生じやすいし、カメラのフォーカスも合いにくくて困ります。よくお伺いしている歯科医院では、窓に近い明るい場所にあるチェアーをお借りできるので助かっています。」

歯科医院へ営業

4.歯科技工士の仕事

歯科技工の仕事。

「このレーザー溶接機についているマイクロスコープはすごくいいレンズが使われているので目があまり疲れません。普段の技工に使っているものも、やはりニコンなどの有名メーカーのレンズは疲れにくいですね。レーザー溶接機はジュエリー業界でも使っている所もあります。余談ですが、眼鏡のフレーム修理に使ったこともあります。あまりの出来の良さに眼鏡屋さんに驚かれてしまいました。」

レーザー溶接機を使った歯科技工

5.スタディグループへの参加

「講演会や講習会などは週末に開催されることが多いのですが、地元のスタディーグループや、勉強会の役員理事会など平日の夜に行うことがあります。歯科医や衛生士と合同の勉強会もありますし、歯科技工士だけの集まりもあります。新しい知識を入れたり、お互いに情報交換をしたりするのはとても有意義です。業界内での生き残りを図る上でも歯科技工士同士の横のつながりも大切にしています。でも一番の目的は、同じように頑張っている人たちに会い刺激をもらうことかもしれません。」

歯科医院へ営業

6.学術発表などの準備

「スタディーグループ内での会員発表もありますが、大規模な会場を借りて行う講演会・学会発表・技術講習会でのデモンストレーション前の説明など、いろいろなシチュエーションに合わせてプレゼンテーションを作ります。」

レーザー溶接機を使った歯科技工

納得のいく歯科技工物を作るために修正をしたり何度も作り直したりすることもあるので、日によっては帰宅が深夜になることもあります。

週末は、大阪や東京に研修会や講演会のために出向くことも多くあります。勉強熱心な人たちは日本中にいて、みんなそういう場所に集まってくるので知り合いや友達もたくさんできました。勉強の後は集まって食事に行くのもとても楽しいです。